高圧蒸気減菌器 オートクレーブ

オートクレーブは高圧蒸気減菌器のことで、いろいろな研究機関や医療関連施設などで使われることが多い機器です。
内部を高圧力にすることができ、加熱圧力釜とも言えるでしょう。
家庭にある圧力鍋などもオートクレーブの一種です。
工場などで使われることが多く、大きいサイズから小さいサイズまで種類はさまざまで、オートクレーブの中には液体を入れますが、医療機器などを入れて減菌することもできます。
一般的にオートクレーブは縦長の円筒の形をしており、箱の中には高圧力をかける縁筒が入っていて、取りはずしができるふたには圧力計や温度計・安全弁などが備え付けられています。


減菌と化学反応の2つに区分され、減菌の場合はオートクレーブ内の圧力を蒸気で上げることにより、微生物や細菌のタンパク質が変形させ、化学反応の場合は高圧や高温・飽和蒸気などを利用して反応させる仕組みです。


オートクレーブの使い方と注意点

オートクレーブの使い方は簡単で、一般的に底に排水バルブを閉めた状態にし、水を入れます。
その上にあるかごに試料を入れてからふたを閉じて固定し、上の排気口を開け加熱すると湯気が出てきます。
この湯気が出ることは圧力がかかっている証拠になるので、内部に水蒸気が充満するタイミングを見て排気口を閉じましょう。
圧力や温度に注意し加熱を続け、時間が来ると止めます。
内部が冷えたら試料を取り出すことが可能です。
減菌用のオートクレーブはタイマー機能があり、温度や時間を設定すると自動的に止まります。
オートクレーブの耐用年数は15年~20年ぐらいで、使用環境や頻度などによって異なります。
点検をきちんと行っていないと、数年で壊れるケースもあり、長期間使い続けるには1年1回の点検が必要でしょう。
使用する場合、中にある水がきちんとあるかどうか確認しなければいけません。
十分水が入っていないと正しく機能しなかったり、減菌終了後は圧力と温度がきちんと下がっているか確認が必要です。
下がっていない状態でふたを開けると、ヤケドをする可能性があります。
加熱中は外部も熱を持つので、触れないように注意しましょう。

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